秋学期第4回ゼミ
今回はASEANに対して高まる中国の存在についての記事を読みました。
<要約>
アメリカに代わって中国が今、ASEAN諸国に大きな影響力を持つようになってきている。ASEANはこの中国にどう対処するかが課題となっている。その中でも南シナ海の領有権が一番の課題である。中国は、独自の「9段線」を根拠に南シナ海ほぼ全域での管轄権を主張し、軍事力や経済力を背景に、監視船を派遣するなど実効支配を強め、周辺国と対立してきた。南シナ海における中国の主張は一度国際裁判所において却下されたが、拘束力がないため、中国は依然として自身の領有権を主張し続ける。ASEAN諸国内でも実際には、中国と領土問題のないカンボジア、ラオスなどの国々は中国の経済支援に非常に頼っていたり、南シナ海に接するベトナム、フィリピンも中国からの投資に期待していたりする背景があり、中国に対して融和的姿勢をとっている。日本やオーストラリア、インドなどの国々は互いに連携し、ASEAN諸国との関係を強め、中国に対処していくべきである。(390字)
高品
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